米国国債10年利回りが上昇
日付 | 2018.11.1 | 2019.11.1 | 2020.11.2 | 2021.11.1 |
米国国債10年利回り | 3.18 | 1.71 | 0.84 | 1.48 |
日付 | 2021.8.2 | 2021.9.1 | 2020.10.1 | 2021.11.1 |
米国国債10年利回り | 1.18 | 1.29 | 1.46 | 1.48 |
米国国債10年利回りが上昇しています。
(注:この内容は2021年11月にまとめました。記事を公開した12月時点で米国国債利回りは11月に比べると落ち着きもみられますが,依然として高い水準にあります。)
上の表を見てもらえるとお分かりの通りです。長期的には上下動してい米国国債10年利回りですが短期的は上昇(一部では急騰といわれている)しています。
ちなみにコロナショック時の2020.4.1の利回りは0.58でした。
一般的に長期金利といわれるものは米国国債10年利回りを指すことが多いようです。
なぜ長期金利が上昇すると株価は下がるのか
長期金利の上昇が株価にどのような影響を与えるか解説してみます。
1 国債が売却・発行されることによって,債券価格が下落(利回りは上昇)する
多くの国債が売りに出される,または発行されると供給が増加することになるので価格は下がります。
(利回り)=(金利)/(価格)・・・価格が小さくなれば,利回りは大きくなります。
2 その一方で,グロース株(今後も持続的に大きく成長することが期待される銘柄)の価値が低下する
グロース株と国債とを比べたとき,相対的な価値が減少することになります。
3 国債 > グロース株 の関係が成り立つ・・・ナスダック総合指数を中心に米国株価が下落する
安定的に金利を得られる国債に株式から資金が流入します。
※ 用語のついて適切でない表現がある場合があります。ご容赦ください。
長期金利が上昇すると株価が下落するする理由をごくごく簡単に説明しました。
もちろん,その他の要因も複雑に関係しています。
長期金利上昇をどう考えていくか
例えば,年利1.8%の債権を持つことは決して悪いことでありません。
安全資産として年利1.8%は魅力的で,一時的な資金や使用用途の決まっている資金の置き場としては適しています。
機関・個人投資家の資産が債権に流れる理由も分かります。
今の相場では長期金利(米国国債10年利回り)と株価は少々逆相関がある関係にあります。
ぜひ,長期金利を見て,米国株やETFの動きを予想し購入を考えるようにしてみてください。
注意点
ここまでお読みいただきありがとうございます。最後に1つだけ注意をさせていただきます。
もしかしたら,米国国債を購入したいと思った方もいるかもしれません。
元金を減らさず安定的に年利1.8%が手に入るのは嬉しいですよね。ただこれはドルを利用して生活している人の話になります。円を利用して生活をしていれば米国国債の購入は為替リスクが伴います。
1.8%の金利をもらった後に円転換したらマイナスになるなんてこともある話です。
話は逸れましたが,最後までお読みいただきありがとうございました。